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市指定文化財 第28号 「八竜遺跡出土刳り物桶」

市指定文化財 第28号「八竜遺跡出土刳り物桶」

八竜遺跡出土刳り物桶(正面)

正面から見た写真

八竜遺跡出土刳り物桶(上から)

上から見た写真

八竜遺跡出土刳り物桶(接写)

口縁部接写

八竜遺跡とは

 平成26年度に南河田町の八竜遺跡を発掘調査しました。八竜遺跡は、合併前の旧佐織町の時に弥生時代中期頃の水神平式土器(佐織公民館内の佐織歴史民俗資料室で展示)が出土した遺跡です。合併後は市内最古の遺跡として考えられていました。発掘調査では、弥生時代から14世紀頃までの土器や陶器、木製品などが出土し、出土遺物の傾向から13~14世紀を中心とした遺跡であることが判明しました。前述の弥生時代中期頃の遺物や遺構は確認されませんでした。

八竜遺跡出土の刳り物桶について

 八竜遺跡から出土し、市指定文化財に登録された「刳り物桶」は井戸遺構の底から出土しました。
「刳り物桶」検出状況

大きな穴(井戸遺構)の中心に「刳り物桶」が見えます

「刳り物桶」検出状況

井戸遺構の構造を調べるために、遺構を半裁しました

 出土状況から、昔の人が井戸を掘った際に、周辺の土が崩れて埋まらないよう井戸枠として用いたと考えられます。しかし、井戸枠としては小さいため、本来は容器として作られた桶を井戸枠としてリサイクル(リユース)したようです。

刳り物桶とは

刳り物桶の構造

 今回、市指定文化財となった桶はクスノキの丸太を刳り貫いて作られた「刳り物桶」という道具です。

 このタイプの桶は内面底がやや狭くなり貫通しています。桶の機能を持たせるためには底が必要となり、底板を入れて使用したようです。また、他の遺跡から出土した類似例から、本来は蓋がついていたと考えられますが、底板も蓋も出土しませんでした。

 井戸枠として使うには底板も蓋も必要なかったのでしょう。

 この刳り物桶の特徴として密封性は低いですが、湿度を一定に保つ吸放湿性や断熱性があるため、コメなどの穀物を貯蔵する容器として使われていたと考えられています。

「刳り物桶」の年代

 放射性炭素年代測定法(AMS)を実施し、刳り物桶の材料となった木材の年代が暦年較正年代546-635 cal AD頃に伐採されたものと判明しました。西暦546~635年の古墳時代後期~飛鳥時代頃に作成・使用されたものと考えられます。

指定理由

 八竜遺跡から出土した「刳り物桶」は以下のような特徴があります。

  ①井戸枠としてリサイクル(リユース)された。

  ②外形が太鼓を縦に置いたような樽形で、他に類例が確認されていない。

   (類似例では“おひつ”のような筒形が多いようです。)

  ③放射性炭素年代測定(AMS)の分析結果では古墳時代後期から飛鳥時代に伐採された材木を利用し、

   使用した(刳り物桶が作られていた終末期)。

 

 以上の点から、八竜遺跡から出土した多くの遺物の中でも、非常に貴重な文化財であると認められ、愛西市指定文化財第28号に指定されました。



お問い合わせ

愛西市役所 教育委員会 生涯学習課 

電話: 0567-55-7137

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