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心肺蘇生法とAEDの取扱い方(2015ガイドライン)

更新日:2020年6月9日

愛する人を救うのはなたです!

1.安全を確認する

                周囲の安全を確認

 傷病者を発見し、近寄る前には周囲の安全を確認し、状況にあわせて自らの安全を確保してから近づきます。

2.反応を確認する

肩を軽くたたきながら呼びかけ意識の確認を行なう

 傷病者の肩を軽くたたきながら大声で呼びかけ、反応があるかないかを見ます。目を開けない、返答がないなら「反応なし」と判断します。

3.大声で応援を呼ぶ

誰か来てください!119番(消防署)へ通報してください!

 反応がなければ、大きな声で「誰か来てください! 人が倒れています!」などと大声で応援を呼びます。

 協力者が来たら、「あなたは119番へ通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」などと具体的に依頼します。

4.呼吸の確認

呼吸の確認

呼吸の確認(胸と腹部の動きを同時に確認する)

 傷病者の呼吸を観察するため、胸と腹部の動き(呼吸をするたびに上がったり下がったりする)を見ます。

 10秒以内で確認します。判断に迷う場合は、呼吸がないものと判断します。

※ 胸と腹部の動きが普段通りでない場合、突然の心停止直後には「死戦期呼吸」と呼ばれるしゃくりあげるような呼吸の場合は、呼吸停止とみなします。

5.胸骨圧迫位置

胸部の中央部分を圧迫

胸の中央を圧迫する

 呼吸の観察で心停止と判断したら、ただちに胸骨圧迫を開始します。
 胸の左右の真ん中に「胸骨」と呼ばれる縦長の平らな骨があり、この骨の下半分の位置で胸骨圧迫を開始します。

6.胸骨圧迫(心臓マッサージ)

胸骨圧迫(心臓マッサージ)胸骨を約5cm沈み込む程度圧迫する

 胸骨圧迫位置に片手の手のひらの付け根(手掌基部)を当て、その手の上にもう一方の手を重ねて置きます。垂直に体重が加わるように両肘をまっすぐに伸ばし、圧迫のテンポは1分間に100~120回の速さです。傷病者の胸が約5cm沈み込むように強く早く圧迫を繰り返します。圧迫と圧迫の間は、胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除します。

7.気道確保

気道確保(頭を後ろにのけぞらせる)

 片手を額に当て、もう一方の手の人差指と中指の2本をあご先(骨のある硬い部分)に当てて、頭を後ろにのけぞらせ(頭部後屈)、あご先を上げます(あご先挙上)。

8.人工呼吸

鼻をつまみ、息を吹き込む

 気道確保をしたまま、額に当てた手で鼻をつまみ、大きな口を開けて傷病者の口を覆って密着させ、空気が漏れないように息を約1秒間かけて吹き込みます。傷病者の胸が持ち上がるのを確認します。いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。

※ うまく胸が上がらない場合でも吹き込みは2回までとします。
 人工呼吸ができない、ためらわれる場合は、人工呼吸を省略して胸骨圧迫を続けて下さい。

9.心肺蘇生法の実施

胸骨圧迫を30回と人工呼吸2回を繰り返す

 胸骨圧迫を30回連続して行った後に、人工呼吸を2回行います。この胸骨圧迫30回と人工呼吸2回(30対2)を救急隊に引き継ぐまで絶え間なく続けます。
 救助者が二人以上いる場合は、2分間程度を目安に交代して、絶え間なく続けることが大切です。

AEDの使用手順

10.AEDを持ってくる

 AEDのマークが貼られた専用ボックスの中に置かれていることもあります。ボックスを開けると、警告ブザーが鳴りますが、鳴りっぱなしにしたままでよいので、AEDをボックスから取り出し、傷病者のもとに持参して下さい。

11.AEDの到着と準備

音声メッセージとランプの指示に従って準備する

 AEDを傷病者の頭部の横に置きます。ケースから本体を取り出し、AEDの電源を入れます。その後は音声メッセージとランプに従って操作します。

※ 蓋を開けると自動的に電源が入る機種もあります。

12.電極パッドを貼る

パットの指示図に従って貼る

 傷病者の衣服を取り除き、電極パッドと肌の間にすき間がないよう、しっかり貼り付けます。貼り付ける位置は電極パッドに表示されています。
※ 出来るだけ心肺蘇生を中断しないよう貼り付けます。
 電極パッドを貼り付ける前に、胸毛、金属類、貼付薬、水気や発汗などがある場合、取り除けるものは除去し、ペースメーカーなどがある場合は離して、電極パッドを貼り付けます。

13.コネクターの接続

コネクターを接続する

 AED本体のランプが点滅している差込口にコネクターを接続します。

14.心電図の解析

心電図の解析により「電気ショック」が必要であるかを解析します

 コネクターを接続すると「患者に触れないでください」と音声メッセージが流れ、自動的に心電図の解析が始まります。
 周囲の人にも傷病者から離れるように伝え、誰も傷病者に触れていないことを確認します。

15.電気ショック

「電気ショックが必要です」とAEDが判断した場合のみスイッチを押す

 AEDは電気ショックが必要があると判断すると「ショックが必要です」など音声メッセージとともに自動的に充電を開始します。傷病者に誰も触れてないことをもう一度確認します。
 充電が完了すると、ショックボタンが点灯とともに音声メッセージが流れます。「ショックします みんな離れて!」と周りに注意を促し、傷病者に誰も触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。
※ AEDの音声メッセージが「ショックは不要です」の場合は、ただちに胸骨圧迫法から心肺蘇生法を再開します。

16.心肺蘇生法を再開

音声メッセージに従って救急隊到着まで継続する

 電気ショックが完了したら、胸骨圧迫法から心肺蘇生法を再開します。
 AEDは2分おきに自動的に心電図解析を行います。音声メッセージに従って、救急隊が到着するまで心肺蘇生法とAEDの手順を繰り返します。

小児(約1歳から約16歳未満)・乳児(約1歳未満)の場合

小児(約1歳から約16歳未満・中学生まで)

成人と同様(片手又は両手)で行なう

○人工呼吸
 成人と同様に行います。
○胸骨圧迫(心臓マッサージ)
 テンポ及び圧迫位置は成人と同様ですが、圧迫の深さは胸の厚みの1/3とし体型に合わせ、片手または両手により圧迫します。 

AED

 小児にも成人と同様にAEDは使用できます。
 未就学児(約6歳まで)は、小児用モードの機能が付いた機種や小児用パッドが備わっている場合には、小児用パッドを用います。

※ 小児用パッドがないなどやむを得ない場合は、成人用パッドで代用する。  パッドが触れ合わないように配慮します。

乳児(約1歳未満)

○人工呼吸
 成人と同様に、1回1秒かけ胸が上がるのが見えるまで2回息を吹き込みますが、口を覆うとき口と鼻も同時に覆い人工呼吸を行います。同時に覆えないときは、通常の成人と同様に行います。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)

体型に合わせて機器(小児用コネクター)やパットを使い分ける必要がある

  テンポ及び圧迫位置は成人と同様ですが、圧迫の深さは胸の厚みの1/3とし指2本で、乳頭を結ぶ線の少し足側を圧迫します。
○AED
 乳児にも小児と同様にAEDは使用できます。

(参考)回復体位

気道を確保した状態で救急隊が到着するまで観察する

 反応はないが普段どおりの呼吸をしている場合は、気道の確保を続けて救急隊の到着を待ちます。
 嘔吐や吐物などがみられる場合、やむを得ず傷病者のそばを離れるときには、傷病者を横向きに寝た姿勢(回復体位)にします。

心肺蘇生法とAEDの取扱い方

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お問い合わせ

愛西市消防署 消防課
電話: 0567-26-1104 ファックス: 0567-26-1347
E-mail: syobo@city.aisai.lg.jp

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