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平成29年6月愛西市議会定例会 招集挨拶並びに所信表明

更新日:2017年7月7日

 本日ここに、平成29年6月愛西市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご多用中にもかかわらずご出席を賜りまして、誠にありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。
 今定例会においては、条例改正を始め補正予算、人事案件などをご提案申し上げ、ご審議をお願いするものであり、また、市長再任にあたり今後の市政運営に対する取組みの所信を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと思います。

 私は、これまでの市政運営に対し、理念である「すすめる決断」と「とどまる勇気」に基づき、多くの課題に正面から向き合い、全力で取り組んで参りました。
 そして、これからの4年間も引き続き市政のかじ取りをお任せいただき、改めてその重責を感じているところでございます。
 市民の皆様からいただきました信頼と期待に応えるために、私の理念を貫き、愛西市の現在と未来のために全力で取り組んで参る所存でございます。

 4年前、この場において表明させていただいたとおり、まずは市の状況を把握し、事業・サービスの再検証を進めて参りました。
 現在も進めております市民サービスの効率化を図るため、統合庁舎による業務の一元化や、旧町村時代から引き継いだ施設についても、順次、利用頻度など、その必要性を検討した上で統廃合を進めて参りました。
 また、地域ごとの状況や、真に必要なサービスかどうかを十分に検討したうえ、公共料金の統一化やサービス内容の見直しをして参りました。
 今後におきましても、市民サービスの効率化と行政のスリム化に向けて、引き続き見直すべきところは見直し、進めるところは進めて参ります。

 さて、よりよい愛西市を次世代に引き継ぐためには、持続可能な財政運営が不可欠です。
 本市を取り巻く状況を見ると、我が国の景気は、緩やかな回復基調は続くものの、個人消費に力強さを欠き、また、海外の景気動向に不透明感が強く、景気を下押しされるリスクがある状況です。
 そして、人口減少と少子高齢化の急速な進行への波は、本市においても喫緊に対応を迫られる状況となっております。
 本市の財政状況の見通しは、普通交付税の合併による特例増額分が、昨年度から段階的に縮減が始まっており、その特例も平成32年度までです。
 その一方で、歳出では、扶助費や公共施設の維持管理・更新費用の増加などから、より一層厳しい財政状況が見込まれます。
 そうした局面を打開していくために、事務事業の重点化・効率化をさらに図っていく必要があります。
 財源の多くを国や県に頼っている状況の中、財政基盤を安定的なものとするため、自主財源の確保に向け、関係機関と協力し、現在、工業用地の造成も進めているところであります。
 愛西市を昔から支える基盤産業を振興させることはもちろんのこと、新たな企業を誘致することで市内の雇用を増やし、市外から多くの方がこの地を訪れ、移り住んでいただくため、愛西市の誇る観光資源を有効活用し、魅力を発信することで、愛西市が未来にわたり持続可能な基礎自治体となるよう、今後、さらにこれらの施策を推進して参ります。

 市民の皆様が健康であることは私の願いであり、健康こそが愛西市の原動力であります。
 市民の皆様が自らの健康状態を把握いただくとともに、地域ぐるみで健康づくりに取り組んでいただく健康なまちづくり事業、親水公園東ゾーンにおける屋外スポーツ施設の整備に関する事業を、本議会において提案させていただきました。
 これら事業を一端として、市民の皆様の健康維持と増進を図っていくとともに、市民と行政が協力、連携を図ることができるシステム作りにより、地域の活性化を目指して参ります。

 これまでの4年間において、市の礎を築くために推進してきたことの中には、先に申し上げました施設の統廃合、公共料金の一部値上げなど、市民の皆様のご理解とご協力なしには実現し得なかったこともございました。
 これらも併せまして、この度の選挙におきまして改めて市民の皆様へ私の市政に対する思いを訴え、市民の皆様からも現在の市政、今後の市政に対して多くの思いをいただきました。
 愛西市には、名古屋都市圏のベッドタウンとしての地理的要素、蓮の花に代表される観光資源、肥沃な土地を生かした基盤産業など、まだまだ、成長する部分が潜在していると私は思っております。
 これらは当然、ここに住む我々が行動を起こさなければ成長はありえません。
 世代を問わず、多くの市民の皆様と行政が協働して、愛西市を成長させるための様々な課題に取り組み、解決し、さらに良い提案を生み出していく積み重ねが、愛西市に対する地域愛を深め、次世代へ引き継ぐための推進力につながるものと考えております。
 
 再び負託を受けたこれからの4年間、市民の皆様並びに議員各位のお力をお借りしながら、これから行うべき施策への取組みをさらに加速させ、全力で市政運営に取り組んでまいる所存でありますので、重ねて、市民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 さて、本定例会にご提案を申し上げます議案につきましては、報告2件、条例の一部改正4件(専決2件)、補正予算1件、人事案件24件の合計31件であります。
 一般会計補正予算(第1号)につきましては、平成29年度当初予算が、行政運営の基本となる義務的経費を中心とした骨格予算でお認めをいただいておりますので、今回の補正予算は、先ほど申し上げました親水公園東ゾーン整備事業を始め、政策的経費としまして、市全体で健康意識を高めることを目指す取り組みとした健康なまちづくり事業や、児童クラブ利用児童の受け入れ態勢を整えるための児童クラブ室整備事業、永和駅駐輪場の防犯カメラ設置事業などを計上させていただきました。
 また、公共施設の維持更新費用としまして、佐織公民館や佐屋保健センター、体育施設などの各種修繕工事、さらに小学校トイレ改修や中学校武道場非構造部材耐震改修の設計などを計上いたしております。
 また、生活基盤整備としての道路側溝・舗装工事や道路新設改良費も追加計上しており、骨格予算からの肉付け予算としまして、今回お認めいただきたい補正予算は、総額で6億2,996万6千円を追加し、予算総額204億6,496万6千円といたしております。
 以上、本議会にお諮りしております議案の主な内容について述べさせていただきました。各議案とも十分なご審議を賜りますようお願い申し上げます。

 今後とも、より良い愛西市実現のため、市民の皆様方並びに議員各位の一層のお力添えをお願いし、招集挨拶並びに所信表明といたします。


平成29年5月29日


                           愛西市長 日永 貴章