レンコン農家

愛西市宮地町(みやじちょう)大倉在住(おおくらざいじゅう)

地元はレンコンの名産地。

愛西市では、あちこちでレンコンの田を見かけます。夏になると白やピンクのレンコンの花が見渡(みわた)(かぎ)りに広がり、赤蓮保存田(あかはすほぞんでん)や森川花はす田には観光客(かんこうきゃく)が見学に(おとず)れるほどです。なぜ、こんなにレンコンの栽培(さいばい)(さか)んなのでしょう?
愛西市の西にある木曽川(きそがわ)は、水面が土地より高くなっています。そのため昔から水害(すいがい)が多く、しばしば田畑が水びたしになって、せっかくの作物が台無しになってしまうので、農家の人たちはなにをつくっていいかこまっていました。
写真:蓮(はす) 江戸時代(えどじだい)になって、ひとりのお(ぼう)さんが、田に種レンコンを植えました。レンコンはスイレン(もく)ハス科で、水に()かった土の中に根を()ります。お坊さんの植えた種レンコンは夏の水害にあってもよく育ち、冬にはりっぱなレンコンが収穫(しゅうかく)できました。この地域(ちいき)の気候や土壌(どじょう)が、レンコンづくりに合っていたのです。
それ以来、水害がめっきり()った今でもこの地域では田でレンコンがつくられていて、今では全国三大産地のひとつとして知られるまでになりました。



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農業ってなにをするんだろう。

神田さんは、代々(だいだい)続く農家の生まれですが、昔は名古屋でサラリーマンをしていました。40(さい)になったとき、お父さんが病気になったことがきっかけで、実家に(かえ)ってきたのです。
どうせ農業をやるならレンコンをつくろうと決めたのは、神田さん自身です。実家はそれまでお米をつくっていたのですが、ちょうど土地の形をととのえる取り組みが行われ、そのままお米をつくり続けることが(むずか)しくなっていました。そこで「この土地には、地元の名産であるレンコンが合っているんじゃないか」と考えたのです。
そうして神田さんは、未経験(みけいけん)でありながらレンコンづくりに取り組むことになりました。
当時は、農家がいっせいに機械化を進めていたころで、神田さんもいち早くパワーショベルを取り入れました。ですが、農家に生まれたと言ってもずっとサラリーマンだったわけですから、なかなかうまくいきません。「最初(さいしょ)操作(そうさ)を覚えられなくて苦労(くろう)しました。手でやったほうが早いかもと思ったくらい」と笑います。
写真:パワーショベルでレンコンを掘るそれでもだんだん仕事に()れてコツもつかみ、良質(りょうしつ)のレンコンがつくれるようになりました。今では市内に10かしょほどの田があり、合わせて1(ちょう)(10,000㎡くらい)ほどの面積(めんせき)を使ってレンコンづくりをしています。
「レンコンづくりは1年中、泥まみれになる仕事だから、あまりやりたがる人がいないんですよ」。後継者(こうけいしゃ)がいないのが(なや)みのようです。
将来(しょうらい)レンコンづくりをしていきたい元気な子はいませんか?



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レンコンはどうやってつくるの?

写真:レンコン収穫のようす レンコンは春に種レンコンを植えて、冬に収穫します。ほぼ1年がかりの仕事です。米づくりのように田植えや稲刈りといったとても(いそが)しい時期(じき)というのがないため、少し楽なようです。「それでも農業に土曜日や日曜日は関係ないですから、いつもレンコンのことを気にしています」と神田さんは言います。
レンコンを大きく育てるには、肥料(ひりょう)がたくさん必要(ひつよう)です。根が水面下の土の中の(ふか)いところにあるため、肥料の養分が(とど)きにくいからです。そのため夏の間は何度も肥料をやります。また雑草(ざっそう)に養分を取られないように草取りも念入(ねんい)りにします。
収穫は9月から5月まで。地中を30cmから50cm()(かえ)し、レンコンを見つけたらていねいに掘り出します。細く折れやすいので気をつけなくてはなりません。そのため、土を掘り返す作業はパワーショベルを使っても、レンコンを掘り出す作業はどうしても手作業になります。ですから1日に収穫できる(りょう)は決して多くありません。
写真:掘りたてのレンコン 神田さんは「ロータスホワイト」と「備中(びっちゅう)」という、2つの品種(ひんしゅ)をつくっています。ロータスホワイトは白い花が()く早い収穫用(しゅうかくよう)の品種、備中はピンクの花が咲く、遅い収穫用の品種です。それぞれ味にも特長があります。
1年がかりでみんなの食卓(しょくたく)に出るレンコンです。調理のしかたもいろいろありますから、お母さんたちと一緒(いっしょ)にお料理してみましょう。そして、農家のかたがたに感謝(かんしゃ)して、おいしく食べてくださいね。



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農家の仕事についてもっと知りたい人は

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